腸閉塞体験談!病院での症状やCT検査そして原因の食べ物が判明

人生初の腸閉塞体験談、前回の初期症状について書いた記事の続編となります。

初期症状の記事はこちら

今回は、病院に到着してから緊急手術が決まるまでと病院での処置や検査、そして腸閉塞の原因となった食べ物など、夜間救急に駆け込んでから診断されるまでのお話となります。

腸閉塞発症およそ5時間後くらいの病院での症状

夕食後4時間経過したころ、これは腸閉塞の痛みだ!ということになり夜間救急へ電話して入院の準備をし私が運転する車で病院へ向かいました。

病院へ向かう道中でも症状が悪化して痛みがどんどん酷くなり、車の振動も辛そうです。

これは介助なしでは無理だな、、、自力ではとても病院へは向かえないな、という状況です。

もし夫も私もお互いが居ない状況だったら救急車に来てもらわないと、とても自力では無理だね、なんて話しながら(というか、わたしが一方的にしゃべって、夫は痛みに唸っているだけでしたが。)やっと病院へ到着したのは午前2時を回っていたと思います。

病院へ到着すると、同じような腸閉塞の症状で受診していた高校生の女の子が居たので、待合で受診まで待つことになりました。

待つ間にも痛みが酷く夫はとても辛そうでTシャツが冷や汗でびっしょり。

辛そうなので長椅子に私の膝枕で横になってもらうと、少しして看護師さんが症状を聞きに来ました。

その時に血圧測定したのですが、その血圧を見てビックリ。見たこともない血圧です!その数値なんと上が180オーバー、下が130オーバーですよ。

夫は高齢者と言われる年齢だけど今まで健康で幸い何の病気もなかったし、普段は上が130そこそこの人です。腸閉塞を発症すると、血圧が急上昇してしまうのでしょうか。なんだか怖くなってきてしまいました。

そうこうしていると急に強い吐き気に襲われます。

腸閉塞の症状として吐き気がありますが、夫の場合の吐き気の症状は食後5時間経ったこの時が初めてで、それは急な吐き気でした。幸いすぐそばにトイレがあったので助かりました。

腸閉塞で消化活動が出来ていないことで胃の中に残ったままのものが行き場を失って口から出てきた、そんな感じでしたが、吐くのもすごく苦しそうでした。

吐いても腸閉塞が治ったわけでもなく、胃が少し楽になったとはいえお腹の激痛は継続中。そんな中、やっと診察室に呼ばれました。

腸閉塞の病院での対処とCT検査

診察室に入ると夫は診察台に横になって、私は夫の代わりに先生に状況を説明します。そして先生が触診して痛い場所を確認していきます。

すると、痛い場所がおへその左下ということが分かりました。原因の場所が分かったら次にエコー検査(超音波検査)です。

※エコー検査は妊婦健診でおなかの赤ちゃんの様子を見るあれです。

先生の触診とエコー検査で「やっぱり腸閉塞のようですね。」という事で、詳しくみるためにCT検査をします、とのことでした。

夜間救急の看護師さんが2人、検査の準備を進めます。

まずは採血して血液検査です。そして再度の血圧測定。血圧は最初に待合室で計測した際より少し下がって上が160ちょっとでした。が、まだ高い。。。

夫の状況は、というと検査の準備を進める中でも痛みがさらに増していっているようで、相当辛そうです。

やっとCT検査のための造影剤の点滴と共に痛み止めの点滴も入れられました。これで少しは痛みが軽くなると思ったら可哀そうな事に、痛み止めの効果は全然無いようでした。痛みは我慢するしかない、そんな状況です。

造影剤が入ったらCT検査です私もCT検査を何度かしたことがありますが、「ガガガガガガ!!」とスゴイ音がする、内臓を輪切りで撮影して異常が起きている部分を詳しくみる検査です。

さて、検査が終わって二、三十分くらい経った頃だったかな?先生から声をかけられて、検査結果を軽く伝えられました。

「やっぱり腸閉塞のようです、もしかしたら手術になるかもしれません。外科の先生にも来てもらいますね」という事だったので「本人は手術したくないと言っています。。。」と希望を込めて私から先生にお伝えしましたが、

先生からは「詳しくは外科の先生にも検査結果を見てもらいますのでもう少しお待ちください。」との事でした。

それからしばらく待っていると、一人で夜間出入口から入ってきた30代半ばくらいのTシャツにチノパンとラフな格好をした男の人が入ってきました。

腰を痛そうに抑えて辛そうに歩き、奥さんと思われる人に付き添われながら入ってきた60代くらいの男性が入ってきたりもして。それが確か午前5時前くらいの事だったように思います。

腰を痛そうにしてた患者さんの診察が終わって少しした頃、私が診察室に呼ばれました。

診察室に入ると少し前に夜間出入口から一人で入って来た、あのラフな格好の男の人が白衣を着て座っていました。この人が外科の先生だったのですね。

腸閉塞でCT検査した結果

急遽呼び出されて来てくれた外科の先生が、CT写真を見ながら詳しく説明してくれました。若い先生でしたが、とても詳しく分かりやすく丁寧に説明してくださいました。

検査した結果は

【内ヘルニア】

という事で病名が付きました。

最初に診察してくれた先生の触診で痛みが特に強かった、おへその左下部分に何か詰まっている様子で、さらにその詰まった腸の部分が何らかの原因で若干窪んで変形した場所にハマってしまっているとのことです。

ちょっと厄介な腸閉塞、そう理解しました。

腸閉塞の原因は食べ過ぎたあの野菜の種!

CT検査で、今回の腸閉塞の原因が明らかになりました。

実は、夫が腸閉塞になる前に大量に食べたものがあります。それは何かというと・・・?

オクラ。。。野菜のおくらです。

やっぱり、このオクラが腸閉塞の原因だったのです。

やっぱり、というのも自家菜園で収穫したオクラを、晩酌のつまみに食べたのでした。しかも、大量に。

輪切りにしたものをおかか和えにしたものと、少し厚めの斜め切りにしてナムル風にしたものと二種!これが美味しくてむしゃむしゃ大量に食べたのでした。

で、このオクラが大きくて。

実が大きいと、種も大きいんですよ!ビービー弾みたいな、もっと大きいかも?そんな大きな種があるオクラを沢山食べたんですね。

切ってもそのまま大きいままの種も沢山あったりしましたが、オクラは種も食べるもの。(ですよね??)なので、私は特に気にすることもなく器に入れてすぐ食べられるように冷蔵庫に入れてあったんです。

夫は美味しい美味しいと言って食べてくれていて、しかし、まさかこのオクラの種が原因で腸閉塞になるなんて。

今となっては幸い笑い話になりつつありますが、命の危険もあるということを知った時は本当にゾッとしました。

膨張するような食べ物や繊維質で消化しにくい食べ物など、食べ物が原因の腸閉塞は結構多いようですね。でも、よく噛んで食べていれば、夫はもしかしたら腸閉塞を発症していなかったかも?

入院中には先生から「よく噛んで食べましょう!!」と助言があったそうです。

さいごに

実は、数か月前に夫は奥歯の入れ歯を作ったんです。でも、作ったは良いけれどなかなか慣れずに、余り装着していなかったんですね。

保険適用外の入れ歯で高いので、せっかく作ったのになんで着けないの?という事で、この日に限って慣れるために入れ歯を着けて晩酌していました。

入れ歯の違和感でいつもより噛む回数が少なかった・・・

話せばもっと色々といつもと違う事があって、ほんとにあれこれ重なって起きた腸閉塞でした。こういうことが起こる時って、いつもと違う事が重なった結果、という事が多いですね。

診断後、緊急手術を告げられることになります。よりによってオクラで開腹手術することになるとは、、、しかし、点滴で入れている痛み止めは全く効果がなく、そんな事なら一刻も早く手術してくれ!そんな状況でした。

しかし、ウソのような奇跡の手術の神回避も起きました!という事で、そのお話はまた次回に書きたいと思います。



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