アニサキスはどんな痛みかと症状が出る時間や痛み止めと胃薬について

しめ鯖

お刺身やお寿司を食べて寄生虫のアニサキスも一緒に生きたまま食べてしまうと、数時間後に今まで経験したことのない痛みに苦しめられる可能性が!

あまりの痛さに、食中毒ではなくもしかして胃潰瘍?もっと悪い病気かも?と思ってしまいますが、数時間前にお刺身やお寿司を食べたのならばそれはアニサキス症かも!

アニサキス症はどんな痛みなのか、症状や生魚を食べてから痛みが出るまでどれくらいの時間か、と、アニサキス症に痛み止めや胃薬が効くのかをまとめました。

アニサキスはどんな痛み

アニサキスはお刺身やお寿司など生魚を食べた際に、寄生虫のアニサキスを生きたまま食べてしまう事が原因です。

アニサキスは人間の胃の中では生きていけないため脱出しようと胃壁に噛みつくことで痛みが発症します。

その痛みというと

●キリキリと痛い

●ぎゅーッと胃を鷲掴みにされるような痛さ

●胃を掴まれて雑巾を絞るように胃を絞っているような感じ

●立っていられない

●一睡もしていられない

●もだえ苦しむことさえ出来ない痛み

などと表現されています。

また、痛みは収まってまた激痛が走り、そしてまた収まって、と痛みが断続的にあるということも特徴の一つとして言われています。

アニサキス症の激痛はアニサキスに噛みつかれることで発症する痛みですが、この痛みはアレルギー症状の一種で、痛みをそれほど感じない自覚症状が無い人もおり、噛みつかれたら必ずしも激痛に襲われるわけではないと言われています。

人によって症状や痛み方が違うのは、アニサキスが噛みついている、という物理的なこと以外にアニサキスが分泌する何かの成分にアレルギー反応を起こすことで痛みが強く出る人とそうでない人がいるからです。

アニサキスの症状や症状が出る時間

アニサキス症はお刺身やお寿司など生魚を食べてから大体4時間~8時間以内に症状が出てきます。

最初は、胃の違和感、むかつき、胸やけの症状など初期症状があることも多く、その後キリキリと痛みの症状があらわれます。

夕飯に生魚を食べ、その直後は普通に過ごし普段通り就寝し、寝ているときに『突然の胃の激痛で目が覚める』というケースも多いようです。

激しい胃痛の4時間~8時間前に生魚を食べた場合はほぼ『アニサキス症』が疑われます。

アニサキスは痛み止めや胃薬が効くのか?

アニサキス症の胃の痛み、その激痛をできれば痛み止めや胃薬で対処できたらそれに越したことはないですよね。

しかし、アニサキスには痛み止めや胃薬は全く効かないと言われています。

鮭いくら丼を食べアニサキス症になったお笑い芸人の庄司智春さんは、最初に受信した病院で『胃痙攣(胃けいれん)』と診断され、痛み止めを処方されたそうです。

しかし処方された痛み止めは全く痛みは引かずに効果がなかったそうです。

痛み止めや胃薬の効果が全くないと言われているアニサキスの痛みですが、先日テレビでアニサキスの動きを抑制する成分が含まれた日常的に使われている薬が紹介されていました。

その薬が

『 正露丸 』

です。

正露丸にはアニサキスの動きを抑制する成分が含まれており、実際に実験がなされ、アニサキス症の痛みが出てからでも効果があるとのことでした。

そのほか漢方胃腸薬の

『安中散』

も、試験管での実験でアニサキスの動きを鈍らせることが判明しているそうです。

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また

『ブスコバン』

という胃痛、腹痛に効く鎮痛剤もアニサキスに効くと挙げられていました。

しかしブスコバンの特徴として胃腸の痙攣を鎮める鎮痛剤と書かれていたので、お笑い芸人の庄司智春さんが最初に胃痙攣(胃けいれん)と診断されて、処方された痛み止めが全く効かなかったことを考えるとほとんど期待できないような気もします。

アニサキスが疑われる場合の胃痛で、すぐに病院に行けない場合は『正露丸』『安中散』を飲んでみると良さそうです。

アニサキス症の痛みのピーク

アニサキスの痛みに効く『正露丸』『安中散』を紹介された専門家によると、アニサキスの痛みのピークは症状が出始めてから最初の1時間~2時間が一番のピークとの説明がありました。

その1時間~2時間のピークの痛みが過ぎれば薬で対処できる!とも話されていたので、という事は病院へ行かなくても大丈夫という事になりますね!

アニサキス症の地獄の激痛からは解放されるためには、内視鏡でアニサキスを取り除く手術(治療)が必要ですが、病院へ行ってもすぐに内視鏡で見てもらえるかどうかはわかりません。

クリニックなどは内視鏡専門医がいる曜日が決まっていたり、予約制という事も多くあります。

そうなると、病院へ来たけどすぐ内視鏡が出来ずに結局アニサキスの痛みに耐えなければいけない。という事も十分考えられます。

そういう事も考えるとアニサキスの痛みに薬で対処できればそれが本当に良いです。治療費も内視鏡の1/3ので済むとのことです。

ちなみに、内視鏡専門医がいない場合やすぐに内視鏡でのアニサキスの除去手術が出来ない場合にステロイド剤を点滴する治療がされることもあり、ステロイド剤で10分~20分でアニサキスの痛みが緩和するそうです。

さいごに

アニサキスの体験談を聞くとお刺身やお寿司を食べるのがなんだか怖くなってしまいますね。

でも、だからと言って食べなくなるのはもったいない!と、アニサキス症を体験されたお笑い芸人さんが口をそろえて言っていました。

食べないなんてもったいないからアニサキスに注意してよく噛んで食べているそうです。

ただ、アニサキス症の後に抗体が出来たことで、今度はアニサキスを食べなくてもアニサキスがいたお刺身(例えばアニサキスが付いていてそれを除去して刺身にした。など)の刺身を食べると湿疹や呼吸が苦しくなる、などのアレルギーが出てしまうようになった、という方もいます。

アニサキス症の後は少し注意が必要です。

→ アニサキスはどんな魚にいるか見た目や多い魚と予防法



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