小さなころから誰もが慣れ親しんでいる七夕の風習。子供と一緒に七夕飾りを作ったりする立場になって、あれ、七夕ってどんな由来があったっけ?この飾りの意味って何だっけ?
なんてことはないですか?今一度、簡単に復習しておきましょう!
七夕の由来、わかりやすく簡単に言うと何?
七夕は2000年以上前の中国の夫婦でありながら7月7日の1年に1度の逢瀬しか許されなかった牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)の伝説と
7月6日から7日にかけて、この時期に訪れる神様のために穢れを知らない少女たちが機屋に籠り布を織る、棚機女(たなばたつめ)という、日本古来の信仰と合わさり現代の七夕祭りとなりました。
※牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)の伝説は、牽牛=彦星、織女=織姫のお話です。
働き者だった二人が、結婚した途端に働かなくなってしまい怒った織姫の父親である天の川を支配する神様に引き離され、合うことが許されているのは年に一度の7月7日の夜だけ。
星空を支配する神様(天帝)の娘で天の川の西の岸に住む織女という機織りが大変上手な女性がいました。
織女は毎日毎日働いてばかりで、それを心配した天帝が、天の川の東の岸に住む、これまた働き者の牛飼いの青年を結婚相手として引き合わせました。
めでたく夫婦となった二人でしたが、一緒に暮らすようになった二人は、来る日も来る日も天の川でおしゃべりするばかり。
そのため、織女の機織り機にはホコリがかぶり、牽牛の牛はみるみるとやせ細っていきました。
そんな二人を見た天帝が怒り、二人を引き離しました。そして二人が会えるのは年にたった一度。
7月7日、七夕の夜だけ、天の川を渡って二人は合うことが許されています。
七夕飾りにはどんな意味があるの?
▶ 笹竹
天に願いが届くように竹は天まで伸びるかの勢いで真っ直ぐ成長します。また笹の音が神様を招くとされ用いられています。
▶ 短冊
五色の短冊の意味には中国の陰陽五行説にちなみ、五つの要素「木・火・土・金・水」を色別に表しています。
青(木)・・・徳を積む
赤(火)・・・祖先への感謝
黄(土)・・・信頼
白(金)・・・義務、決まり事を守る
紫(黒=水)・・・学業上進
▶ 紙衣(かみこ・着物の飾り)
災いを移す・裁縫の上達着るものに困ることがなくなると言われています。
▶ 吹き流し
機織りの上達、長寿織姫の織り糸を表します。魔よけの意味もあるそうです。
▶ 巾着
お金が溜まりますように、商売繁盛昇
本物の財布を下げることもあります。
▶ 綱飾り
豊作・豊漁になりますように
▶ 千羽鶴
長寿・健康を願って家の長老の年の数を折り飾っていたそうです。
▶ 屑籠
物を粗末にしないように七夕飾りを作った際の裁ちくずなどゴミを入れます。
物を粗末にせずに役立てるという倹約の心を育てるという意味も込められています。
七夕飾りはいつからいつまで飾る?
昔からのしきたりとしては、七夕飾りは、七夕の前日、7月6日の夕方に飾り、七夕当日の7月7日の夜に外します。外した飾りは昔は川や海に流し、禊ぎをしました。現代は環境問題もありますので、神社に持っていくのが一番良いですね。
願いを込めて飾りつけした七夕飾りをゴミとして出すのはちょっと悲しいですからね。
お近くに、おたきあげしてくれる神社やお寺はありませんか?
七夕飾りを飾っている神社やお寺ならおたきあげの日が決められている、ということもありますから、確認してみるといいですよ。
さいごに
七夕の夜に、天の川を挟んで輝くおりひめ星、ひこ星を探して、家族で語らうのもいいですね!
実際にはひこ星とおりひめ星は、16年もかかる距離に位置しているので、一晩で会える、ということにはならない、ということを
子供たちには秘密にしておくかどうかはお任せします(^^;)