妊婦は何かと制限があるのは仕方のないこと。食事でもそうです。けれど、つわりが終わって食欲が出てきたとき、好きなものが無性に食べたくなることも多いです。
そんな中、生ものや海鮮を食べるのを避ける妊婦さんは多いですが、カニ食べ放題プランで温泉旅行を計画中♪なんていう蟹好き妊婦さんもいますよね。クリスマスや年末年始は蟹を食べる機会も増えてきます。
今回は、妊娠中に蟹を食べることや生の蟹、食べ放題でカニ料理を食べ過ぎることについて、大丈夫なのか?注意点などをご紹介します。
妊婦は蟹を食べても大丈夫?
「妊婦は蟹を食べたらダメよ!お腹の赤ちゃんに影響するから」と代々言い伝えられている地域があると聞きますが、実際は迷信ともいわれています。
妊婦が蟹を食べると、赤ちゃんにどんな影響が出ると言われているの?というと、脳や神経へのダメージです。
しかし、実際は蟹はカルシウム、マグネシウムなどミネラル豊富な高たんぱく低脂肪の食材。
妊婦に欠かせない栄養素の「葉酸」も含まれていますし、DHAやEPAなど赤ちゃんの脳の発達に効果的と言われている成分も、多くはないですが含まれています。
ですので、ご自身にアレルギーなどがない場合、蟹は全く問題なく妊娠中でも食べられます。
妊娠中にカニを食べると赤ちゃん(子供)がアレルギーになる、という事の心配もあるかもしれません。しかし、そういった根拠はなくカニばかり食べているという事ではない限り、妊婦がカニを食べて赤ちゃんにアレルギーの影響が出る事は考えにくいと言われています。
カニが好きで、妊娠中でも気にせず蟹を食べていましたよ!という方も多いですし、皆さん健康で元気な赤ちゃんを産んでいます。
妊婦が蟹を生で食べるのは危険?
妊婦は生ものは魚介でもお肉でも、注意すべき食べ物とされていますよね。それは生食材には様々な菌があるからです。
生肉での感染に注意が必要な寄生生物のトキソプラズマ(流産や母体を通して胎児に感染する危険がある)は、カニに付着していることもあるため、妊娠中は蟹を生で食べるのは避けた方がよいです。
そのほか、生の蟹には食中毒の原因菌が付着していることがあります。
それらは加熱することで感染を防げるので、ボイルガニ、焼きガニ、カニ鍋、蒸し蟹、カニしゃぶなどなど蟹は加熱して食べましょう!
妊婦が蟹の食べ放題で食べ過ぎも怖い?
妊娠中は特に何でも食べ過ぎは良くないですが、蟹を食べ過ぎることで何か怖い影響がおなかの赤ちゃんにあるという事は特に心配ないと言われています。
カニはアレルゲン表示が義務付けられているアレルギー物質ですが、先ほども書いた通り妊婦がカニを食べ過ぎると赤ちゃん(子供)がアレルギーになる、など、妊娠中の食べ物と子供のアレルギーの関係については根拠がないと言われています。
カニを毎日毎日大量に食べるという事はないかと思いますし、そういった意味でも大丈夫です。
ただ、妊婦がカニの食べ放題でカニを食べ過ぎた場合
●体が冷える
影響があります。
なぜかと言いますと、カニは体を冷やす作用がある食べ物だからです。そのため、体が冷えることでカニを食べすぎた後にお腹を壊しやすいというケースも多いです。
冷えは血行不良やホルモンバランスにも影響してくるので、カニを食べる場合は温かいカニ料理にするのが良いです。
カニを食べた後に体を温める生姜湯などの飲み物を飲むなどもおすすめです。
もしカニを食べた後にお腹を壊す頻度が多い場合、もしかしたらそれはアレルギー症状の可能性もあります。
心当たりがある場合は妊娠中にカニの食べ放題は避けた方が良いかもしれません。
●まれに吐き気や湿疹などのアレルギー症状がでる可能性がある
妊婦は免疫力が低下する。というお話は聞いたことがあるかと思います。
免疫力が低下している影響で、今まで大丈夫だった魚介類で突然アレルギー症状を発症する場合もまれにあります。
その時の体調面などで気になることがある場合も食べ放題などでカニを食べ過ぎるのは避けましょう!
そのほか、蟹みそについて。蟹みそを食べ過ぎるという事もあまり考えにくいですが、蟹みそに含まれるカドミウムは胎児の発達に影響したり、早産を引き起こす可能性があると言われている成分です。カニみそを食べる際は1匹程度分。少量にしておきましょう。
さいごに
妊婦だからと、いろいろと気にして食べたいものも食べずに我慢していると、結構なストレスになりますよね・・・
何よりもストレスが一番良くない、ともいえる妊娠期間中ですから、特別な理由がない場合は神経質になりすぎるより美味しく食べられれば良いですね!