浴衣は日本の夏が感じられる日本特有のファッションですね。
そして、浴衣姿って、すごく素敵!
でも、着方を間違えると縁起の悪いものにもなってしまいます。浴衣を美しく着るために、
着方と着崩れした時の直し方など、参考にしてみてください。
浴衣の着方には男女の違いがあるって本当?
洋服は、男性は右側にボタン、女性は左側にボタンがついていて男女でボタンのかけ合わせが違いますね!ですので、浴衣も同じように男女違う合わせで着るものだと勘違いしやすいですが、
浴衣は男女一緒の衿合わせで着ます。
男性も女性も浴衣を着るときは右の衿を先に(最初に)合わせて着ます。
このことを「右前」といいます。
「浴衣(着物)は男女ともに右前で着る」と覚えておきましょう!
ちなみに着物用語では「時間的に先にすること」を「前」と言います。
このことも一緒に覚えておくと、より理解できると思います。
浴衣の着方、左前とは?
浴衣は男女とも右前で着るということを先ほど書きましたが、その逆は「左前」となりますね。浴衣の着方を間違って左前としてしまうと
日本では「亡くなった方に着せる衣装の着せ方」となってしまいます。
その為、左前は「死人前」ともいわれます。縁起の悪いものとして称されますので注意しましょう。
衣が着崩れした時の直し方を教えて!
浴衣の着崩れで気になるのが
●衿がゆるむ、はだけてくる
●帯が緩んでくる
●裾が広がってくる
この3点かと思います。
この3点は、
小幅で歩き腕を大きく上げたりしないようおしとやかな動作を心がけていれば着崩れを最小限にできます。
待ち合わせしていて、彼氏や友達を見つけて大きく手を振りながら走っていくなんて、いつものようにしない様にしましょう!
足を組むのもNGです。
しかし、気を付けていても着なれない浴衣はどうしても着崩れしてしまうものです。そんな時は以下の直し方を参考にしてください。
▶ 衿がゆるんできたときは
トイレに行った際に直します。
後ろのおはしょり(帯の下の部分)を引っ張ります。
そして。右手で上前の衿を引っ張りながらわきの下あたりにあいているところ(身八つ口といいます)身八つ口から左手を入れて下前の衿を引きます。
上前の衿をおはしょりのところから(右下)引っ張ります。
▶ 帯がゆるんできたら
帯のゆるみは応急処置で対処します。
ハンカチやタオルハンカチなどを後ろから浴衣と帯の間に詰めます。
▶ 裾が広がってきたら
おはしょりをめくり、腰ひもの上の部分を引き上げて調整します。
長さはくるぶし丈がちょうど良い長さで、裾すぼまりが美しい着方ですが、裾が広がったり下がったりしているときはおはしょりが崩れています。
ですので、おはしょりを元に戻す感じで下がった部分を引き上げたり腰ひもに押し込んだりしながら長さはくるぶしあたりで、裾すぼまりを意識しながら調整してみてください。
文字では着崩れの直し方を伝えるのはなかなか難しいですね。
動画が公開されていますので合わせてご紹介しておきますね!
さいごに
浴衣を着なれないと自分で裾を踏んでしまうなどのトラブルも起こりがちです。花火やお祭りも楽しみながら、常に浴衣を着ていることを意識しましょう!
立ち上がる時や階段などでは裾を少し持ち上げて上る、電車で吊革につかまる時など手を上げる場合は肩の高さより上にあげないようにするなど工夫してみてくださいね。