RSウイルスはインフルエンザより怖いよ!
1歳の子供がRSウイルスで受診した際に実際に小児科の先生に言われた言葉です。
徐々に症状が出てくることが多いRSウイルスは症状が酷くならないうちに対処することが大事!今回は風邪やインフルエンザとの違い、RSウイルスの原因や見分け方をご紹介します。
RSウイルスと風邪の違いは?
風邪は風邪の症状を引き起こすインフルエンザ以外のウイルスに感染したために発症します。
風邪の多くが春、秋に多い鼻風邪を引き起こすライノウイルスや、冬に多い鼻やのどの症状が出るコロナウイルスです。
これらは症状が軽いのも特徴のひとつです。
そして11月~1月の冬に特に流行するRSウイルスも風邪ウイルスの種類のひとつです。
しかし、ほかの一般的な風邪症状を引き起こす風邪ウイルスと大きく違う点がRSウイルスが気管支炎の症状を引き起こす風邪ウイルスということです。
多くの風邪が母親からもらった抗体が働くためブロックできるのですが、RSウイルスは母親からの抗体をもってしても感染、発症してしまいます。
免疫ができにくいため、繰り返して感染するのも特徴のひとつです。
そして幼児が発症すると症状が辛く、初めての感染、発症の場合は特に症状が重い傾向にあると言われています。
また、1歳未満の乳幼児が発症すると気管支炎や肺炎を引き起こす場合があるのでとても怖い風邪ウイルスで、こういったことから「インフルエンザよりも怖い」と小児科の先生が言うのですね。
幼児がRSウィルスに感染した場合は入院治療が必要となることもありますが大人の感染は軽い風邪症状で済む場合が多いです。
RSウイルスとインフルエンザの違いは?
インフルエンザもウイルス性の病気ですが、風邪ウイルスとは異なるものです。
RSウイルスとインフルエンザの違いは、RSウイルスは咳や鼻水、熱(場合によっては高熱)や呼吸の喘鳴(ゼイゼイ苦しそうな音)が、徐々にに症状として現れるのに対して、
インフルエンザは年齢問わず高熱を伴った諸症状とともに急激に発症します。そして悪寒や頭痛、関節痛、倦怠感や胃腸の不調などなど、全身症状があるということです。
どちらにしても乳幼児にとっては重症化しやすくとても怖いウイルスという点では同じです。
RSウイルスの原因は何?
RSウイルスは飛沫感染、接触感染が原因です。
幼稚園や保育園に通う兄弟がいるご家庭では、上の子が感染することで家庭内にRSウイルスを持ち込んだり人混みのある外出先で知らず知らずのうちに感染したり、親がRSウイルスを持ち込む場合もあります。
上の子や親が鼻水だけの軽い風症状と思っても、実はそれがRSウイルスによる症状という事があります。そのため、乳幼児がいる家庭では家族がRSウイルスを家庭に持ち込まないようにする努力が必要です。
我が家の場合、1歳になったばかりのお正月に初詣へ出かけて数日後に発症しました。
(初詣の人ごみは1歳には危険よ!とも言われました。「インフルエンザより怖いよ」と言ったあの先生です。)
RSウイルスの見分け方は?
乳幼児に鼻水の症状に加えて、呼吸のぜーぜーという音、咳やくしゃみが多い、といった症状があればほとんどの小児科でRSウイルスが疑われます。
ですので、鼻水、咳、呼吸の音で見分けるのがわかりやすいです。そして多くの場合、段々と酷くなってきます。
※わが子の場合も明らかに呼吸の音が以上で、呼吸がどこからか漏れているかのような嫌なお音がしていたのでただの風邪ではない事は明らかでした。
再び感染した場合には軽い風症状という事もありますが、初めての感染の場合は症状が重くなりやすいので鼻水、咳が出はじめたら早めに受診したほうがよいです。鼻水を抑えるお薬や、呼吸が楽になる外用薬など処方してもらえます。
さいごに
RSウイルスは2歳までに100%感染すると言われています。
1歳未満だと入院する確率が高いため、早期対処のためにくしゃみ、鼻水、咳が頻発する場合は熱がなくても早めに受診しましょう!