ADHDとひと言で言っても、多動性、衝動性、不注意と、症状はいろいろとあります。
例えADHDが疑われるような症状があっても、幼稚園児など小さな子供の場合は特に、疑う事もなく「子供はそんなもの」と片付けたり、どうしたら良いか分からないまま、相談することも出来ないまま、という場合もあるかも知れません。
我が家でも、2歳半くらいから「あれ?」と思うADHDを疑うような事があっても「まだ2歳だし」「子供はそんなもの」と思ってきました。
けれど、来年は小学生という今になって「これはこのままではいけないな!」と思うきっかけがあり、とうとう相談することにしたのです。
今回は我が家の5歳の子供のADHD(多動、衝動性、注意欠損)について相談した際の体験談をご紹介します。
子供がADHDかも?と疑うきっかけとなった出来事
我が家の子供の場合、とにかく赤ちゃんのときから本当に活発で活発で、まあ本当に元気な子どな~という感じだったのですが、
今思うと、2歳過ぎからADHDの傾向が出ていたのだと思います。(多動症、衝動性、注意欠損など)
食事に行ってもじっとしていられないので外食なんて出来なくて、けれど、それこそ「子供はそんなもの」「3歳4歳になったら落ち着く」と思っていました。
けれど3歳になって入園しても、落ち着きのなさは相変わらずで、気になったものや事には衝動的に反応して行動したり、集団行動が苦手という傾向もありました。
この頃はこの頃で「手のかかる子」という感じで受け止めていました。
一方で、その頃からもしかしたら?という気持ちもあったので、ADHDについて書かれているサイトや、ADHDのお子様を持つ方のブログを読んだりもしていたのですが、
その頃わたしは『うちの子はADHDではない!とわたしが判断できるような情報に』フォーカスしていたように思います。
うちの子はADHDではないでしょ?という情報にフォーカスして情報を選んで見ていたので、結果、いろいろと調べても『うちの子はADHDではない。』という結論に結びつけていました。(今思えばですが)
それが、年長となった今年の園での親子イベントで、
「やっぱりこれはきちんと調べないとマズいな!」という事がわたしの中ではっきりとしたのです。
その親子イベントでは、親子でちょっとした作業を一緒にしたのですが、うちの子もみんなと何ら変わりなく作業中は一生懸命やるべき作業に集中できて、イベントに楽しそうに参加していました。
しかし、みんなでテーブルを囲んで食事する時間があったのですが、その際に何か気に入らない事があったようで、みんなと一緒の席に座ることをせずその席を離れ、違うテーブルに我が子1人ポツンと座っています。
この頃から私のココロもざわつき始めましたが、叱るともっと酷くなると思って静観していました。
休憩のタイミングが来たのでそのタイミングで子供に、一人だけ違う行動をしたら迷惑になる事、勝手な行動をしないように言い聞かせようとしましたが、どんどんと行動がエスカレートしてきて、言えば言うほど行動がどんどんと勝手になってきてしまったのですね。
そしてこの日、『5歳になって、ここまで自分をコントロールできない事はやっぱりおかしいんだな・・・・・』と、改めて思ったのです。
もしかしたら、そこまで結びつけるほどのことではなかったかも知れないのですが、この日に相談しよう!もしADHDならそれに適した対応を親としてしていきたい。という思いもありました。
ADHDの疑いがあるけれどどうしたらよい?
やっぱりおかしいんだな・・・?と思ったと同時に、これは親のわたしがちゃんと理解してあげないと、わたしも子供も何も良いことはない。と思ったのですね。
(理解しない事で、必要以上にしかり子供を押さえつけてしまうなど、親子で大きなストレスを抱えることに繋がってしまいます。)
そして、帰宅してきてすぐに、まずはADHDについてネットで検索してみました。
すると、今度はうちの子はADHDだな、多分。という前提で検索して情報を見たからなのか?
ADHDの子供の特徴として挙げられている項目全てにうちの子が当てはまる!!!そんな情報が目に入り、このことで、うちの子はADHDなのだな~という事がわたしの中で決定づけられました。
ちなみに、わたしがその時に見たサイトが
こちらです。→ https://adhd.co.jp/
うちの子の場合についてちょっと例を挙げると
・落ち着きがなく座っていられない
・片付けられない
・忘れやすい(今自分が使っていたものをどこに置いたか、ついさっきの事を思い出せない。など)
・衝動的に行動してしまう
・順番待ちが苦手
・朝なかなか起きられない
などがあります。
園など集団生活の中に居るほかの5歳の子供たちを見たとき、5歳の子ってこんなにしっかりしているんだ~うちの事全然ちがうな~なんて思ったことがあります。
3歳、4歳だと上記の例でもそれほど異常なことに思われない事もあるかと思いますが、年長ともなると、本当にしっかりしてくるんだな~と、恥ずかしながら園でのほかの子の様子を見て知りました。
そして、うちの子はADHDの疑いがあるのだから、まずはそれを理解しよう、と思いました。
それを理解しないと、「なんでうちの子は!?」と、ほかの子と同じように出来ない事について、つい子供に対して叱ったり怒ったりしてしまいます。
でも、子供がADHDの疑いがあることをまず理解すると、ほかの子と同じように出来ない事について叱ったり怒ったりすることではない事も理解できます。
けれど、ではどのように接したら良いか?もしADHDなら今後どう対応・対処していけば良いのかが分からないので、わたしはまずは市の相談機関に相談することに決めました。
ADHDの疑いがあるならまずは相談してみましょう!
もしかして子供がADHDかも?と思ったら、あーでもない、こーでもないと、一人で悶々としているのではなく、市町村の子育て相談などに相談することをおすすめします。
わたしは、まず地域の相談窓口を調べて、電話をしてみました。
(お住いの市町村のホームページに、子育てに関する窓口があると思います。)
電話で、子供がもしかしたらADHDかもしれない事を伝え、今後どうしたらよいか、という事をお話ししました。
すると、地域の管轄の発達について相談に乗ってくれる機関で面談することになり、最初の相談の電話から約3週間後に面談日が決定しました。
先日無事に最初の面談を終えたのですが、その面談では子供の様子を伝え、生まれてからこれまでの子供の発育等についてのアンケートに答えた後、ADHDの子供にとって必要な環境などのお話をしたり、今後の流れを説明していただきました。
その日は、診断等は一切なかったのですが、わたし自身、相談員さんとお話ししただけでも来て良かったな~と思いました。
落ち着きのない子や衝動的な行動をしてしまう子供はどうしても「ダメな子」「勝手な子」「しつけがなっていない子」などと否定され、園や学校生活でも常に怒られる対象となってしまいます。
しかし、そういう子がADHDだった場合、ADHDゆえの事だと理解するのとしないのとでは、大きく子供のその後に影響してきますし、ADHDと診断がつくことで不当に怒られずに済む。という事が、子供を守ることにつながります。
何かあると「すぐに発達障害だとかADHDだとか言われるよね・・・」と言われることもあるように思いますが、それは子供を守るため(大人社会でも同じ)で、人格を守るためなのだから、良いも悪いもないと思います。
我が家の今現在での今後の流れとしては、次回に臨床心理士の先生と子供が一対一で面談し、ちょっとしたテストをすることで子供の状態を判断し、その次に発達障害について診断している地域の小児科の受診をする流れです。
さいごに
最初に相談の電話をして、面談が決まったのが3週間後で、それから次回の臨床心理士さんとの面談まで3か月、小児科受診はそのまた3か月後です。
ADHDなど発達障害に関する相談がとても多いようでとても込み合っているので、そういった意味でも、子供がもしかしたら?とお思いの場合は早めの相談をお勧めします。