海辺で朝の時間帯や夕方にお散歩しているときや、磯釣りなんかをしているとき、小さな黒い虫が寄ってくることがよくあります。
そんなときは翌日からがもう大変!強烈なかゆみが体のあちこちに出るんです。そして見ると、明らかに蚊とは違う赤い湿疹ができています。
今日はそんな海に行った翌日の謎の強烈なかゆみと赤い湿疹症状についてわたしの体験談と合わせて、その正体や痒み、処置についてご紹介します。
海で小さな黒い虫に刺された!その正体は?
我が家ではよく家族で海辺にお散歩や磯釣りに出かけます。
週末の朝は少し早起きして砂浜をお散歩することも多いのですが、歩いていると小さなコバエのような黒い虫がまとわりついてくることがよくありました。
そしてそんな時は帰宅後決まってぽちっとした刺された跡、小さな赤い湿疹が腕や足、子どもなんかは顔にまであちこちに何か所も出来てしまっています。
一番最初は、蚊に刺されたのかな?と思ったのですが、どうも蚊に刺された時の様子や症状と違うのです。そして、何回か砂浜をお散歩中に刺され、この小さな赤い湿疹が「まとわりついてきたあの小さな黒い虫だ!」という事になったのでした。
まさか、海辺でこんな小さな黒い虫に刺されるとは予想もしていなかったのですが、この小さな黒い虫の正体は「ヌカカ」でした。
海の小さな黒い虫、ヌカカとは?
ヌカカはその名の通り、蚊の一種で、糠(ヌカ)のように小さい蚊、という事で「ヌカカ」なのですね。磯糠蚊(イソヌカカ)と呼ぶ地域もあるようです。
ヌカカは春から秋に主に磯や水田地帯、山間地などに生息し、動物や人間を吸血します。
そして、集団で行動する習性があるといわれており、その上、糠のように小さいですから、油断しているとすぐに体をヌカカに囲まれてしまいます。
我が家でも、子どもが海辺をお散歩中に座り込んで遊んだりなんかすると、気付けばあっという間に小さな黒い虫、ヌカカがまとわりついています。
こうなると後の祭り・・・
なので、「今日はヤバいな!」というときは、ヌカカ対策をしたうえで子供には「座り込んで遊ばないで~」と「小さな黒い虫に刺されちゃったら大変!」と声をかけます。
わたし達もお散歩の足を止めるとすぐにヌカカにたかられるので、立ち止まらないようにします。動いていると刺される確率が低いです。また、ヌカカは風邪が強いと飛べないので風邪がある日は被害にあいません。
黒い虫ヌカカに刺された跡が翌日から猛烈に痒い!
海に行った翌日から刺された跡の赤い湿疹が猛烈にかゆくなったら、それはまさに小さな黒い虫「ヌカカ」に刺された症状です。
ヌカカに刺された症状の最大の特徴として、刺されたすぐや刺された当日はさほどかゆみはなく、刺された跡も気づかないくらいなのですが、翌日以降に突然強烈なかゆみ症状があらわれ、それと同時に赤い湿疹に気づきます。
我が家では、ヌカカに刺された際に大人は赤いしこりのような固さがある湿疹が出やすく、子供は湿疹の中心が小さな水ぶくれのようになったりもします。
そして蚊のように2日もすればかゆみは治まってくる、なんてものではなく、恐ろしいことに1週間以上もかゆみが続きます。
しかもそのかゆみの度合いが半端ない!何も対策、処置をしないと、大人でも搔きむしってしまうほどのかゆみが続くのです。
わたしの場合は、やっと痒みが治まったかな?と思った忘れたころに、突然またかゆみが復活するようなこともあり、なんだかんだと2週間くらいかゆみがあった。なんてこともありました。
そして、いつまでも湿疹がしこりのようになって消えずに、人それぞれかとは思いますが、我が家での経験からですと、その湿疹が治まっても色素沈着のようになって跡が消えるまで3週間~1か月くらいかかることもしばしば。
ですので、ヌカカさに刺されると本当に辛いのです。今後、ヌカカが発生する春~秋の海遊び、海水浴や海釣り磯釣り、キャンプなどなどでは、しっかりとヌカカ対策をすることをおすすめします。
ヌカカに顔を刺されてしまった4歳の子供。
ヌカカに刺されてから1週間経つのに刺された跡がまだ赤く湿疹のようになっています。顔の刺され跡はかゆみは無いようです。
黒い虫ヌカカに刺された時の処置
何度もヌカカに刺されている我が家ですが・・・
そんな我が家のヌカカに刺された時の処置方法は、帰宅後すぐにヌカカに刺された跡に皮膚湿疹やかゆみ止めに効果のある軟膏を塗ること!です。
以前は小さな黒い虫に刺された跡が翌日にあんなに痒くなるなんて想像もしていなかったので、刺された翌日に強烈なかゆみとともに湿疹を発見。なんて状態でそうなると後の祭り、腫れもかゆみもどんどん酷くなります。
でも、今日はヌカカがいたな・・・刺されたかも?というときは帰宅後に体や顔をチェックして、刺された跡があればすぐに軟膏を塗ることで翌日の症状がかなり軽減されます。
人によっては市販のかゆみ止めはほとんど効果がない、という事もあるようですが、我が家ではそれなりの効果があります。
ですので、応急処置的な処置ではありますが、我が家では帰宅後にすぐに患部に軟膏を塗っています。
ヌカカに刺された時、我が家で翌日からの症状が一番軽くなるのが市販の軟膏ではこれでした。画像一番下の「コートF AT軟膏」です。
【第(2)類医薬品】コートf AT軟膏(セルフメディケーション税制対象)(10g) |
子供も使える軟膏です。刺された当日、帰宅後~数日間様子を見ながら塗ります。また、わたしはあまりに痒いとき、液体ムヒSもこまめに塗っています。
液体ムヒSもヌカカのかゆみが大部軽減されるのでわたしは愛用しています。
もし、軟膏が無い場合は帰宅前にドラッグストアにより、薬剤師さんにヌカカに刺されたことを伝えて適切な軟膏を出してもらうのが良いですし、すぐに皮膚科に行けるようであれば、当日に皮膚科を受診するのがなにより一番です。
刺された当日にすぐに処置できれば、翌日からのかゆみ症状や腫れなど、だいぶ軽減できるのでそうなれば皮膚科に行く必要もなくなってはきますが、心配な場合は早めに皮膚科で相談しましょう。
あまりに症状がひどい場合は飲み薬が処方されることもあります。
体質や体調でも症状が変わることもありますし、ヌカカは思いのほか症状が酷く出ることもあります。ただの虫刺されと思わずにいることも大事です。
ヌカカの予防についての記事はこちら↓
さいごに
全身に何十か所もヌカカに刺された経験は我が家ではないですが、ヌカカはその小ささから衣類をすり抜けて刺すこともあるといわれています。
そうなると、皮膚科に駆け込むレベルの症状になってしまうかと思いますが、これは海のチャドクガ的な存在ですね・・・
(わたしはチャドクガの被害を経験しているので、そのかゆみを連想してしまいます。苦笑
その際の記事はこちら → チャドクガの刺された時の症状や対処法 )
とにかく、今後、春~秋にかけて海水浴や釣りなどで海へ出かけるとき、キャンプなどで山間部に出かける際は、「黒い小さな刺す虫」の存在を忘れず、虫刺され予防をしっかりしていきましょう!!
アレルギー体質や体調によってはひどく腫れてしまうこともあるので、そういった場合はすぐに皮膚科を受信するのが良いです。
また、ヌカカは刺された当日にはさほど症状がないので子供が刺された場合は何も言わずにかゆがることもなく、翌日に腫れが出てきて痒がるがほとんどです。
お子さんとヌカカが発生する時期、場所に出かけたときは、帰宅後に入念にチェックしてあげてください。また、翌日以降の症状にも気を付けてあげてください。
先日のわが子が顔を刺された写真を載せましたが、顔を刺されるのははじめてではないのです・・・
海辺の散歩中に足を止めて遊んでいると、大体、目の下などより皮膚が柔らかいところを刺されてしまいます。
(虫よけジェルを顔には塗らないのも原因の1つかもしれませんが。)
しかし、不思議とうちの子は顔を刺された時はほとんどかゆみが無いようで、少し水ぶくれみたいになることはあっても、酷く腫れることもないのが不幸中の幸いで。
足や腕はかゆがって掻いてしまうので、最近は帰りの車ですぐに軟膏が濡れるように軟膏を持ち歩くことにしています。